虫歯について
■健康な成人の歯の数
上顎が16本(2本が親知らず)下顎が16本(2本が親知らず)で計32本(28本)
■先進国で80歳の平均残存歯の比較
アメリカ 15本
欧州 20~22本 日本 5~6本
■虫歯の進行度合い Caries (カリエス)
C0 要観察の歯
理由:治療の質、 治療の頻度、 予防の重要性
虫歯菌の出す酸の影響で、歯の表面のエナメル質が脱灰して白くなっている状態。まだ歯に穴は開いておらず、虫歯になりかけている段階なので 、痛みなどの症状はない。虫歯ではないが初期症状が現れ始めているので、放置しておくと虫歯になる可能性がある。特に乳歯や生えたばかりの 永久歯は、歯が弱く虫歯の進行が早いので注意が必要。ちなみにCOは虫歯の進行度のCゼロではなく、Caries Obserbationの略で(しーおー)
C1 エナメル質の虫歯
歯の表面のエナメル質が溶け始めた状態で、虫歯の始まり。エナメル質には神経がないため痛みはない。この段階で虫歯と気付く方は少なく、放 っておくとC2以降の状態に進行してしまいますので、定期的に医院に通い、早期発見で治療できる。この段階の治療は、虫歯の部分を削り、コ ンポジットレジンという歯科用のプラスチックを詰める治療で、通院も一度で済み、簡単に治療することが可能。
C2 象牙質の虫歯
エナメル質のしたにある象牙質という所まで虫歯が進行した状態。象牙質はエナメル質に比べてやわらかいため虫歯の進行が早く、象牙質のした にある歯の神経に近づくにつれて、冷たいものがしみるようになる。この段階の治療は、コンポジットレジンか金属の被せ物で修復し、通院回数 は約2回前後。
C3 歯髄(歯の神経)の虫歯
象牙質のしたにある歯の神経まで虫歯が進行した状態。神経の炎症が激しく痛みも強い場合は歯の神経をとる必要がある。神経をとった場合は、
神経をとり栄養がなくなり枯木のような状態となってしまうので健康な歯よりは寿命が短くなってしまう。初期の段階では神経をとらずにレーザ
ーなどで治療が可能だが、神経をとった場合は根管治療を行う。
C4 歯根の虫歯
歯の頭の部分がなくなり、歯根のみが残った状態。この段階まで虫歯が進行すると、歯の神経は機能しておらず激しい痛みはほとんどない。この
状態を放っておくと、歯根の先に袋状の膿がたまりだし腫れたり、揺れたりし、歯を残すことも困難になってくる。
歯は、一度進行してしまったら後戻りはでき
ません!
しっかり虫歯予防しましょう(^^)